
CJI 2 (Craig Jones Invitational 2) 開催直前予習
100万ドルを懸けた“チーム戦”がラスベガスで開幕。日本から出場の岩本健汰に注目!
開催:2025年8月30–31日/米ラスベガス・トーマス&マック・センター
配信:B-Team YouTubeチャンネルで無料ライブ配信(日本時間:8/31(日)9:30ごろ・9/1(月)8:30ごろ開始目安)。
昨年(CJI 1)の概要と、CJI 2に至る開催経緯
2024年、アスリートの待遇改善を訴えるクレイグジョーンズ(Craig Jones)の呼びかけで開催されたCJI 1。−80kg/+80kgの2階級で、各階級に賞金100万ドル(約1億5千万円)が設定される上に収益は全てチャリティに寄付されるという、前代未聞の大会として話題になった。
2日間に分かれて開催されたトーナメントは-80kgはケイド・ルオトロ(Kade Ruotolo)、+80kgはニッキー・ロドリゲス(ニッキー・ロッド/Nick Rodrigues)の優勝という結果に終わり、数々の名勝負とともに世界のグラップリング・ファンの話題をかっさらう結果となった。
一方、2025年8月末より開催されるCJI 2は大胆にチーム戦へ舵を切り、クインテット風の5人編成×8チームで100万ドルを争う方式に。加えて、女性選手4名の10万ドルトーナメントも同時開催。昨年に引き続き世界に熱狂を生むことが期待される。
今年のフォーマットと基本情報
- 方式:クインテット風チーム戦(66/77/88/99/+99kgの5人)。各日でチーム対抗を進行。
- 出場:Atos/New Wave/B-Team/10th Planet/Daisy Fresh+地域選抜チーム(アジア・オセアニア、アメリカス、ヨーロッパ)の計8チーム。
- 女性選手4名:10万ドルの個人トーナメント。
※詳細ルールやマッチアップは大会直前まで更新の可能性あり。
岩本健汰の出場
日本からは岩本健汰(Kenta Iwamoto)が、Team Australasia(アジア・オセアニア)の77kg枠で出場。直前に怪我で離脱したリーヴァイ・ジョーンズ=リアリー(Levy Jones Leary)の代役としてチームに合流し、世界の競合に挑む。
- 合流までの経緯:アジアオセアニアチームの出場選手は、前回大会で実績のある選手に加えて、+99kg/-99kgの2枠はチームコーチであるラクラン・ジャイルズ主導の予選を経て決定。岩本は体重80kgほどながらこの予選に参加。2つの一本勝ちを収めるもののアクシデントで離脱。今回、リーヴァイの離脱という緊急事態にこの予選の結果も踏まえて白羽の矢が立った。
- 見どころ:-77kgは強豪が集中。ミカ・ガウヴァオン(Mica Galvão)、ダンテ・レオン(Dante Leon)、PJ・バーチ(PJ Barch)ら実績的にも世界トップの選手たちに対して、どう勝機を作るかが注目される。チーム戦では引き分けの価値も高くチーム全体の戦略と個々の試合の戦略をどう組み合わせるかも面白いポイント。
編集部メモ:岩本は予選でも巨漢選手相手に見せた圧倒的なレスリング力→トップからのパスガードのプレッシャーで相手を疲れさせて勝利を目指す試合運びが得意。一方で下からの極めもあるので、連戦前提のチーム戦では相手を削る役割や一本を狙いにいく役割など、強豪ぞろいの階級の中で戦況を左右するキーマンになりえます。
チーム・オーストラレイジア(アジア/オーストラリア)その他の所属選手
- 66kg – ファブリシオ・アンドレイ(Fabricio Andrey)
- NARUTOの大ファンで、ホカゲの愛称で親しまれる。ド派手なレスリングパフォーマンスとバックテイク力が強み。
- 88kg – ルーカス・ケナード(Lucas Kanard)
- CJI 1では優勝候補の1人ヴィトー・ヒューゴにヒールフックで一本勝ち。番狂せの筆頭として話題をかっさらった。
- 99kg – ベラル・エティアバリ(Belal Etiabari)
- 世界的にはまだ無名ながら、ラクラン・ジャイルスのもとで研鑽を積む選手。恵まれた体格と運動能力、そして柔軟性で下から積極的に極めを狙う。
- +99kg – デクラン・ムーディー(Declan Moody)
- Bチーム所属、フェリペ・アンドリューなどからも一本勝ちしている巨漢選手。下からも上からも攻められる、万能選手。
その他のチームの注目どころ
- Atos:カイナン・デュアルテ(Kaynan Duarte)、ルーカス“ハルク”バルボーザ(Lucas “Hulk” Barbosa)、フェリペ・ペナ(Felipe Pena)ら層の厚さは随一。
- New Wave:ミカ・ガウヴァオン(Mica Galvão)、ジャンカルロ・ボドニ(Giancarlo Bodoni)、ヴァグナー・ホシャ(Vagner Rocha)。一本決着率と局面管理の両輪。
- B-Team:ニッキー・ロドリゲスの連取ポテンシャル、+99kgのヴィトー・ウーゴ(Victor Hugo)を加えた重量級の破壊力。
- 10th Planet:クインテットにも何度も出場しており、チーム戦の代名詞。
- Daisy Fresh:独自色の濃い編成で、番狂わせの本命枠。
- チーム・アメリカス(南北アメリカ):コルベ兄弟(Gavin Corbe, Deandre Corbe)をはじめADCC予選でも上位の常連選手が所属。
- チーム・ヨーロッパ:アジアオセアニアと同様に予選を実施。オーウェン・ジョーンズをはじめ注目選手が所属。
女性選手トーナメント
賞金10万ドルの女性トーナメントには、ヘレナ・クレヴァー/アデーレ・フォルナリーノ/アナ・カロリーナ・ヴィエイラ/サラ・ガウヴァオンが出場する。
注目はPolarisをはじめとするプロ大会で猛威を振るっているヘレナ・クレヴァーと昨年のADCCで階級/無差別のダブル王者となったアデーレ・フォルナリーノの対決。
世界の競合選手を相手に岩本がどのような戦いを繰り広げるか、目が離せない。